シャイ
授業で、フランス人の子たちが助けてくれるようになったのでだんだん居心地の悪さが軽減してきました。
日本で生まれ育った私にとって外国人というと気さくでおせっかいなイメージがありました。
授業では、教室に入ったら話しかけられて日本のことたくさん聞かれてノート見せてもらいたい放題かなあ、なんて妄想もしていました。
実際、フランス人の中で勉強をしているとそうではないということがわかります。
これはフランス人学生の多くが、って一概に言えることなのか、それとも私の学校がビジネススクールだからなのかは分かりません。
けど、現実はチラチラ見られたり、ニッコリ微笑まれたりはするものの、あまり積極的に話しかけられはしないし、ノート見せてあげるよ!なんてのは絶対にありません。
私はこれを フランス人は個人主義だな って捉えていました。
ただ、留学生の集まる授業で、ちょっと面白い話をきいたのです。
フランス人が英語を喋りたがらないのは自国の文化を誇りに思っているのと同時に、英語に自信がなくて間違いを恐れる傾向にあるから、と。
それを聞いて、フランスの学生はちょっとシャイなだけなんじゃないのかなって思えるようになりました。
そう思ったら、なんだ、日本人と一緒じゃんって思えて、さらにじゃあ私から話しかけてあげましょう。って腹もくくれるようになりました(笑)
数週間経って私の存在に慣れてきたクラスの人たちは今やノート見せてあげるよ!とか、授業中に内容をコソコソ教えてくれるようになりました。
やっぱりシャイなだけだったのかな?
全然違う人間だと思ってた人たちとの共通点を見つけて、なんだか私たちは人間なんだなって大きく考えてしまいました。